日本の伝統のお酒だからくわしく知りたい!日本酒に関するいろいろな情報を紹介

旅行に出かけたときなど、旅先で酒蔵をみつけると立ち寄りたいと思う人も多いのではないでしょうか。酒蔵の店先に杉玉が飾られると新酒が完成した証であること、このような目印ともいえるものを見つけると日本酒が好きな人は立ち寄りたくなる、このように考える人は多いといえます。日本酒は日本の伝統が作り出したお酒で、良質の米とおいしい水で作り出されるものです。特に米どころやおいしい水がある地域は、おいしい日本酒が多数あります。

日本人なら知っておくべき日本酒の基本情報

日本人なら知っておくべき日本酒の基本情報として、以下のような事が挙げられます。 大きく分けて純米酒と吟醸酒と大吟醸酒の3種類に分類され、純米酒は、米と米麹と水のみで作られた日本酒で米の旨味を最大限に引き出した日本酒の原点です。吟醸酒は、精米歩合が60%以下で作られたもので、大吟醸酒は米を精米歩合が50%以下になるように精米する事で、より上品な味わいに仕上げた日本酒です。 香りは、米の品種や精米歩合や酵母の種類などによって異なり、酒米の代表である山田錦を使ったものは、フルーティーな香りで知られ、精米歩合が低いものは香りが華やかな事が特徴です。 味わいは甘口と辛口と中辛口などの種類があります。甘口はフルーツのような甘みがあり、辛口は酸味とキレで知られます。中辛口と呼ばれるものは、甘みと酸味のバランスが取れています。 和食との相性が抜群で寿司や刺身、天ぷらや焼き魚、煮物などによくあいますが、最近ではパスタやピザなどの洋食とも相性が良い事が知られるようになってきました。

地域によって違いが出る日本酒の特徴

日本は各地でさまざまな日本酒が製造されていますが、お酒の原料はお米と米麹、そして水です。いずれもこれらの原料の品質により日本酒の味が決まるといっても過言ではないわけですが、安いものを除けばどれもおいしく感じる人は多いといえましょう。ただ、同じ県の中でも地域が異なると味は大きく変化するといされていますが、これは原料が異なるためです。特に、お米の味は地域やブランドなどにより異なりますので、日本酒の味の決め手となる部分です。それと、おいしい水がないと作れないといわれているお酒ですから、水の味によっても違いが出てきます。基本的には、好みで分かれる部分ですから、このエリアのものはおいしい、このエリアのものは今一つといったことはありません。ネット通販などのレビューを参考にして選ぶ方法もありますが、レビューを書いた人の感想と自分が飲んだときの感じた方は異なりますので、レビューはあくまでも参考程度にしておく、数種類の日本酒を購入して飲み比べをすると良いのではないでしょうか。

日本酒のおいしさを決めるお米と水

日本酒の主な原材料はお米と水であり、それらの品質がおいしさに大きく関わっています。したがって、はじめて買う銘柄の場合、どこのお米や水が使われているのか確認したほうが良いでしょう。以前は産地まで記していない商品も多かったですが、近年はセールスポイントとして記載するケースも多くなっています。ただし、それらの産地とお酒の製造地は、必ずしも一致するとは限りません。安価な日本酒の場合、海外から輸入しているケースもあるのです。いずれにせよ、おいしさを示す重要な指標であることは事実です。初めての購入で心配な場合は、それらが明記されている銘柄のみを候補にすると良いでしょう。ラベルに記載されていなくても、公式サイトには載っているケースも見受けられます。生産者の顔が見えると安心につながるため、担当している農家を紹介していることも多いです。水に関しては情報を得にくいケースもありますが、名水などを使っている場合はたいてい記載されています。

日本酒の辛口はアルコール度数とは関係しない

日本酒の辛口はアルコール由来のイメージですが、アルコール度数と直接関係しないのは少し驚きではないでしょうか。アルコールはある種の辛さを感じさせますが、日本酒の度数は15%くらいのものが主流です。酒税法では22%未満に定められているので、特に強いお酒というわけではないです。40%以上が珍しくないウイスキーに比べれば、アルコールのキツさは控えめです。日本酒の辛口は、甘みが少ないことをそのように表現します。その正体は酸度で、有機酸の割合が大きいと味わいが辛くなります。ラベルには日本酒度という目安が数字で書かれており、数字がプラス側に大きくなるほど辛く感じます。マイナス側は甘さを意味しますから、初めて選ぶ場合や選ぶのに迷ったときは、数字を参考にすることをおすすめします。辛さの感じ方は人それぞれで、アルコールの刺激を感じる人もいれば、喉越しの良さを強く感じる人もいます。味を言葉で伝えるのは難しいので、実際に味わい確かめるのが確実ではないでしょうか。

日本酒の古酒は3年以上熟成が必要

ワインやウイスキー、沖縄の特産品である泡盛等、元より美味しいお酒を寝かせて楽しむ古酒と呼ばれるお酒があります。それは日本酒にもあって、日本酒の場合には3年以上置いた物を古酒と定義付け、愛飲者の中で広く親しまれています。熟成期間は酒造や銘柄によって実に様々で、短い物では3年に満たず、長いものではゆうに数十年を超える物まであり、眠っていた年数だけその味わいもまた色々に変わってきます。主な熟成度には苦みと香りのバランスがちょうどいい低温で浅く寝かせた淡熟タイプ、低温から常温、または常温から低温への変化をさせながら少し長めに寝せた味わい深い中間タイプ、高温で色や香り、味に高い変化を遂げた個性豊かな濃熟タイプとがあって、淡熟タイプは冷たくし、中間タイプと熟タイプは常温にすると美味しく頂けます。お燗が効いてる方が好きだという方はぬくもりを感じる程度のぬる燗にすれば、古酒独特の豊かな香りと味が広がります。

自分好みの日本酒を酒造から見つける

自分好みの日本酒を見つける方法は、まず第一に自分の好みや嗜好をよく考えましょう。甘口派なのか、辛口派なのか、それともフルーティーな香りが好きなのかを把握することは大切です。楽しむシーンや料理に合わせたい場合も考慮しましょう。複数の酒造を探索してみることをおすすめします。日本各地には数多くが存在し、それぞれ独自の特徴を持っています。ネット検索や特化したアプリを活用して、評価の高い酒蔵や新たなブランドを探してみます。また地元の日本酒イベントや試飲会に参加することも、新しい発見をするチャンスです。酒蔵への直接訪問も良い方法です。酒蔵に足を運ぶことで、酒造の歴史や製造工程、こだわりを知ることができます。酒蔵でしか手に入らない限定商品や試作品もあるかもしれません。自分好みの日本酒をみつける際には、ラベルや商品説明を注意深く読んでみます。どのような特徴を強調しているか、使用している米や水、製造方法などが記載されています。これによって好みに合った日本酒を発見する手助けになるでしょう。

日本酒の楽しみが広がる淡麗と濃醇の違い

日本酒にも淡麗から淡麗まで色々なタイプがありますが、濃厚なものよりは爽やかな印象のものが好みだという人もいるのではないでしょうか。そのような場合には淡麗と表現されるようなタイプの日本酒を選ぶと良いかもしれません。お酒を扱っている専門店では、商品の説明で淡麗という表現が使われていることがあります。それに対してすっきりとした滑らかさがあるので、あまり日本酒を飲み慣れていないという人でも飲みやすい可能性があります。独特のクセがそれほど強くなければ、様々な料理に合うというメリットもあるでしょう。加えて、幅広い人に受け入れられることが期待できます。一方、濃醇というのは香りが高く濃厚なタイプを指しているのが一般的です。芳醇と表現されることもあります。口に含むと、濃厚な香りやボリューム感が伝わってくるはずです。どちらのタイプでも辛口から甘口まで様々なものがあり、それぞれ異なる味わいを楽しむことができます。

日本酒を外人のお土産にするときの注意

世界各国でも日本酒のネームバリューは年々高まっており、名だたるホテルやレストランでも有名銘柄を取り揃えている場所は増えました。その認知度は一昔前とは比べ物にならず、今やワインやウイスキーに並んで世界で愛されるお酒となっています。敷居が下がったことで、日本酒を贈りたいと思うシチュエーションも増えたことでしょう。ですが余程の愛好家でない限り、相手が飲みつけないお酒というのは贈る側にとっては慎重な選択を強いられます。まず日本酒の特徴としては、ワインに比べて甘いことが挙げられます。糖度はスタウトビールに匹敵し、甘口ワインでも糖度は低めです。ウイスキーは言うまでもないため、どう選んでも甘口と思われやすいのは知っておくべきです。渡したいお相手の外人さんが普段どのようのお酒を好んでいるのかのリサーチは重要です。もしもワインを好まれるのでしたら、辛口でフルーティーなものを。例えば大吟醸ならば食中酒の名目とするなら悪くない選択です。もしくは思いっきり甘口に振って、食後酒にと贈るのも手です。日本酒ショコラというカテゴリーがあるくらいにはスイーツとのマリアージュに特化した銘柄も存在し、チーズケーキやフィナンシェなどのお菓子にマッチしたアイテムもあります。せっかく贈るなら喜んでもらいたいものです。お相手の好みや飲むシチュエーションに合わせた選択は、きっとより素敵なものになるでしょう。

日本酒の品質を維持するための適切な保管方法

日本酒の品質を最大限に保つためには、適切な保管方法が欠かせません。以下に、美味しさを損なうことなく長く楽しむためのポイントを紹介します。まず、日本酒は温度変化に敏感なので、涼しい場所を選び、急激な温度変化を避けるように心がけましょう。冷蔵庫は理想的ですが、冷凍庫には絶対に入れないでください。また、光によって品質が劣化することがあるので直射日光の当たらない場所で保管することが大切です。瓶はできるだけ立てて保管しましょう。横になるとラベルが剥がれる恐れがあり、空気が入ることで酸化が進行します。さらに、一度開封した瓶は早めに消費するのがベストです。開封後はキャップをしっかりと閉め、風味を逃がさないようにしましょう。瓶の中身が減少することで空気が増え、酸化が進行します。小瓶に移し替えるなどして酸化を防ぐことも風味を落とさないためには重要です。強い香りを持つものと一緒に保管すると、周囲の香りを吸収する性質があるのでその点にも注意しましょう。購入時に賞味期限を確認し、適切なタイミングで楽しむことも大切なポイントです。これらのポイントに気を付けることで、日本酒の品質を維持しながら、長く美味しく楽しむことができます。適切な保管方法を守りながら、日本酒の風味と味わいを楽しんでください。